2015年4月11日土曜日

太陽光発電所の塩害対策

今日は太陽光発電所の塩害と塗装のお話です。

太陽光発電を支える杭は亜鉛メッキをしてあるものが多いです。
弊社もそれを採用しています。架台は鉄やアルミ、ステンレスの物もあります。



しかし、塩害とは恐ろしいもので、程度の差はあるものの、年数が経てば、そのどれもが腐食してくるものです。亜鉛メッキも痩せちゃいますし、海岸近くのアルミサッシなどはボロボロになってしまいます。
外房という土地柄もあり、弊社が販売施工をさせていただいている発電所も
かなり海岸に近い所もございます。一番近い所は海岸線から200m程度です。

今後、数年が経過すると腐食の問題に直面することでしょう。
そうなった時にどうするか、そうならないためにどうするか。
あちこちにアンテナを張り巡らしていたところ、
出会ってしまいました。最強の塩害対策。

この塗装剤、亜鉛メッキの上から、直塗りできます。
アルミ、ステンレスにも塗れちゃいます。
しかも一回塗り。水性で取り扱いも簡単。
国の施設や原子力発電所、灯台、水族館などでも採用されており
その効果は折り紙付きです。これ間違いなく最強、最高です。
取り扱い方法について、メーカーさんに指導をしていただきました。


成分が沈殿してしまうので、まずは撹拌(かくはん)


いきなり刷毛でペタペタ


ペタペタ、ペタペタ
これで終わり。


終わったら道具は水洗い。
廃液も環境に無害な成分なので普通に流してしまって良いそうです。
色も注文に応じて多彩に対応できるそうです。
好天なら20分程で乾燥します。
現場で塗って、すぐに杭打ちをする事も可能です。
腐食した所に部分塗りでも良いですね。

こんなに良い製品、どうしてあまり知られていないのかと質問したところ、
「これを一回塗ったら塗装屋さんの仕事がなくなっちゃうからね」
本当に良いものには敵も多いというお話でした。
う〜ん納得!

メーカーさんが控えめに一言。
「新宿コマ劇場の跡地にゴジラビルが建ったでしょ」
 「あそこの黒い壁、この塗料で塗ったんですよ」


これ、これ。
やっぱり最強だ。間違いない。
我が社の秘密兵器になりそうです。