2017年11月23日木曜日

正しい知識の無い者が発電所の仕事に携わるべきではありません

今年は他社が販売施工をした太陽光発電所の点検依頼を多くいただいています。
不具合の点検対応が遅い、来てくれない。
どこもおかしくないと報告を受けたが、どうもおかしいような気がする。
改善、改修ができないと言われた。
販売元と連絡が取れなくなったなど、依頼をいただく理由は様々です。

私たちはこれまで点検をしてきた発電所で
ほぼ100%、改修が必要な部分を発見してきました。
これは驚くべき事です。




草刈りの時に配管とアース線を切断

こちらは直流ケーブルに刃が入っています。
発電運転に影響はなく、草刈り作業の方からは
切断してしまったという報告もなかったそうです。
気がついていないのかもしれません。

今回、当社で草刈りをして切断箇所を発見しました。

パワーコンディショナへの配管に水が溜まっていました。
内部に水が噴き出してパワコンが停止していました。

原因は配管入り口の位置に雨だれが直接かかっていた事。
配管の口が上を向いていた事と防水処理をしていなかった事。

配線の接続部分が下を向き、水が入っていました。
テープの巻き方もずさんでした。
このままだといずれ腐食して断線やショートにつながります。


集電箱を開けると全体が前に倒れていました。
手抜き工事と無理な配線の取り回しが原因です。

一度バラして配線の位置を変えながら改修しました。

どうしてあちこちでこんな事が起こっているのかと考えてみると
現場作業員の知識不足と現場管理がずさんだからでしょう。

当社は、施工者全員が電気工事士です。
草刈りや除草の作業も電気工事士が行います。
正しい知識の無い者が発電所の仕事に携わるべきではないのです。

住宅用、産業用、どちらの場合でも少しでもおかしいと感じたら
点検の依頼をしてください。

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